1: 2018/12/03(月) 18:46:15.63 ID:CAP_USER
愛車の前に立つ浅田正吾さん=2日、千葉県君津市
既に生産されていない、いわゆる旧車に対する関心が高まり、日本でもブームとなっている。中古車を入手してレストアしたり、レストア済みの車両を購入したりする人がオーナーの大多数だと思うが、24歳の時に初めての愛車としてトヨタ自動車の初代カローラを購入、50年近くたった今も乗り続けている人がいる。
千葉県君津市の浅田正吾さん(73)の1969年式カローラの走行距離は、地球14周分にもなる約55万6000キロに達した。もちろんこれだけ走れば手を入れる部品も多数に及び、シャーシとエンジン以外はほぼすべて交換・修理したという。
筆者は2日、地元君津市の亀山湖畔で毎年行われている亀山オータムフェスティバルで愛車を展示していた浅田さんからお話を伺った。
カローラと言えば、日本の小型大衆車の先駆けとなった車で、ベストセラーカーとして長年、国内販売台数1位を維持してきた。初代カローラは排気量1077ccのOHV直列4気筒エンジンを積み最高出力60馬力を誇った。
旧車の常として、頭の痛い問題が部品の調達。さすがにこれだけの年月がたつと、メーカーであるトヨタから供給される部品は少なく、浅田さんは海外からの調達やパーツのワンオフ製作など工夫を重ねてきた。
エンジンルーム
例えばダイナモやミラーはタイから、ガソリンポンプは英国から輸入。さびて穴のあいたマフラーは、この車だけのために製作してもらった。適合する部品については現代の軽自動車から借用したこともあった。そうした中、エンジンだけは丈夫で約40万キロでオーバーホールした以外は手を加えていない。高速道路も時速80キロで走行。印象深かったのはオイル交換の頻度。当初は3000キロごとに交換していたが、「今はオイルの品質がとても良くなり」7000キロごとにしているという。
シルバーのボディーの全塗装は計10回に及ぶ。修理にかかる手間と費用は膨大で、これまでに「家を一軒買えるぐらい」のお金を費やしてきた。こうした浅田さんもあまりの故障の多さに手放すことも考えたことがあるという。
それでも所有を続けたのは、それだけ愛着があったと言うことだろうか。最近は東日本大震災復興や地域振興のイベントに参加し、愛車をボランティアで展示することが多くなっている。亀山オータムフェスティバルでも、多くの観光客から「私も昔乗っていた。なつかしい」「どうやって維持してきたの」など質問を受けていた。 (共同通信=太田清)
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