2018年8月4日土曜日

クルマの強制保険は健全化するか ナンバープレート読取装置導入で効果は年間5億円

1: 2018/08/04(土) 12:35:00.46 ID:CAP_USER9

走行中のクルマのナンバープレートを読み取る装置が、2018年秋より全国へ導入されます。これにより、自賠責保険(強制保険)制度の直面している問題が抜本的に解決されるかもしれません。

■社会問題化した無車検・無保険車対策に決定打

 走行中の自動車のナンバープレートの番号をカメラで読み取り、データと照合、車検の切れたクルマを判別できる「ナンバー読取装置」こと「無車検・無保険車等取締り装置」の全国配備が、2018年秋から始まります。国土交通省が進めているもので、無車検・無保険車をなくし、その事故における賠償金の立て替え問題(後述)に対し抜本的な対策となる可能性を秘めた革新的な装置です。

 そもそもクルマやバイクなどが公道を走るためには、その所有者の意志に関わらず「自賠責(自動車損害賠償責任)保険」への加入が義務付けられているので(自衛隊車両など一部で適用除外あり)、「強制保険」とも呼ばれています。これは被害者救済を目的としているため、仮に無車検・無保険車で起こした事故であっても、保険加入者と同じ水準で被害者への賠償金を立て替え、その後、加害者へ全額を請求する仕組みです。

 しかし、無車検・無保険車で事故を起こした運転者の賠償能力は著しく低いケースが多く、立替金が充分に返済されず、金融庁の自動車損害賠償責任保険審議会などでも、加入者の保険料をなぜ無保険車=非加入者に使わなければならないのか、という疑問がたびたび提起されてきました。

 この「無保険」による被害者救済の支払いは、2017年度1年間だけで5億3000万円。1件平均で約370万円かかっています。同じように、加害者のわからないひき逃げ事件でも保険料から支払いを行っています。国土交通省自動車局保障制度参事官室は「無保険車の事故は、死亡、後遺障害を残すケースが多く、支払い額が高くなる傾向が強いです」としています。

■無車検や無保険は、別の違反がないとわからなかった

 そうした現状がある一方で、無車検・無保険車を発見する手段は、おもに幹線道路などで国土交通省が実施する街頭検査や、警察の交通検問、一般ユーザーからの通報などに限られていました。しかも、国交省による街頭検査の主目的は不正改造車の取締りであり、警察が交通検問で発見する場合も、スピード違反や飲酒検問など別の取締りで停車を命じ、そこで車検証の提示を求めて初めて車検切れや自賠責保険未加入が判明する、といったところが実態でした。無車検・無保険車の車両を割り出すには、多くの人員と時間を必要とする一方で、決定打となる対策がなかったのです。

 今回導入される装置は、走っている車両に対してスピードガンのようにカメラを向けるだけで、まずは無車検車かどうかがわかります。自賠責保険の加入期間は車検の有効期間とセットになっていることが多いので、無車検車=ほぼ無保険車と見ることができます。ナンバーの照合で「無車検車である」というところまで確定できるため、その場で公道走行を禁止させることができるのです。そうなれば、車両は動かすことができず、レッカー車などでのけん引で陸送してもらうしかありません。

■装置は可搬式、いつでもどこでも

 実証実験における「ナンバー読取装置」は、ナンバーを読み取るカメラと、カメラを固定する三脚、システムを統括し画像分析やデータの照合を行うパソコンで構成されていました。

 実際の街頭検査は、これを行う道路の実走速度に応じて、カメラを検査場所から離して設置。検査対象車両が検査場所を通過するまでに、車検が有効であるか否かを判別します。読み取ったナンバーと、検査実施前日までに、MOTAS(自動車登録検査業務電子情報処理システム)に登録された車検切れデータを照合し「1.5秒以内に結果を表示すること」(国土交通省自動車局整備課)が要求されています。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)

2018年8月4日 7時20分 乗りものニュース
http://news.livedoor.com/article/detail/15110679/

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