1: 2019/05/14(火) 09:53:48.54 ID:X5pTbB6n9
◆ 自動車ディーラー、倒産増で大淘汰時代に突入…中古車業界、中小事業者は存亡の危機
(前略)
――小規模の「中古車小売業」が苦境に陥っている理由はなんでしょうか。
箕輪 新車の国内販売台数が伸び悩む中で、消費者の1台当たりの購入サイクルが延びているとの見方もあり、中古車市場に流通する絶対数も低下しているようです。
そのため、業界内では「タマが少ない」と言われています。
広告・宣伝にコストをかけられる大手業者は独自の流通ルートを確保していて、売れるクルマを獲得しやすい環境にあります。
一方、中小・零細は流通面が弱点になっており、売れるクルマが回ってこないためラインナップが充実しない。
さらに、インターネットの普及による価格の透明化や競合の激化もあり、地場の老舗業者でも資本力が弱いと苦しいのが実情です。
中古車の仕入れにはキャッシュが必要で、資金繰りに少しでも穴が開くと苦境に陥りやすいのが業界の特徴といえます。
――具体的な倒産事例には、どのようなものがありますか。
箕輪 鹿児島県で自動車販売・車検整備・ガソリンスタンド経営を展開してきたロータスハシグチが18年11月7日に鹿児島地裁で破産手続き開始決定を受けました。
15年11月期には約15億7900万円の年間売上高を記録していましたが、消費の冷え込みに加え同業他社との販売競争が激しく、今回の措置となりました。
また、京都府で中古車卸を営んでいたオートビークルは18年9月27日に京都地裁に自己破産を申請し、同日に破産手続き開始決定を受けました。
こちらも同業との競争が激しく、販売不振もあり資金繰りが悪化、事業継続が困難となりました。
――「中古車小売業」の今後はどうなるのでしょうか。
箕輪 ほかの苦しい業界と同様に、大手の寡占化による価格競争の激化にともなって中小・零細企業の苦境が続くと見ています。
そして、再編の中で大手が中小・零細をのみ込んでいくという構図です。
飲食業であれば店舗や人員を目当てにM&A(合併・買収)をするメリットがありますが、「中古車小売業」には当てはまらない部分もあります。
そのため、人知れず中小・零細の「中古車小売業」が淘汰されていき、そこに大手が出店するといった現象も起きるでしょう。
「中古車小売業」の取引先は限定的なので、倒産しても告知すべき債権者の数はそう多くありません。
そのため、地元の人も気づかない間に、いつの間にかなくなっているというケースが多いのです。
イメージとしては、個人事業主の「休廃業・解散」に近いのかもしれません。
――一方、「新車小売業」の動向についてはいかがでしょうか。
箕輪 在庫管理や経営の効率化などを目的に各メーカー系ディーラーの再編が進んでおり、淘汰の中で法的整理を選択するケースも見られます。
人件費の問題もあり、地域によってはメーカーがディーラーの絞り込みを行っているのです。
また、今後は自動車のハイテク化が急速に進むと見られており、整備や扱いなどの面で対応できる業者は限定される可能性が高い。
そのため、設備投資の余力を持たない業者を中心に、今後も倒産の増加傾向が続くと考えられます。
――自動車小売業全般が厳しい局面を迎えそうですね。
箕輪 事業環境が悪化しており、ひとつの転換期を迎えているのは確かでしょう。
消費者の自動車離れが叫ばれて久しいですが、国内の新車登録台数はリーマン・ショック前の水準には回復しておらず、カーシェアの普及などで自動車を購入・所有するという消費行動そのものにも大きな変化が起きつつあります。
特に「中古車小売業」は今が過渡期です。
価格の透明性が高くなったことで消費者にとっては安く買える半面、淘汰される業者が増えました。
今やクルマもネットでの購入が増えたことで、地方で昔ながらの販売体制を続けているような業者には不利な時代です。
※記事を一部引用しました。全文はソースでご覧下さい。
ビジネスジャーナル 2019.05.13
https://biz-journal.jp/2019/05/post_27796.html
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