1: 2019/01/09(水) 19:55:26.85 ID:DsgT426e
大型2ストロークモデルが発売された1980年代、ヤマハはV4エンジン搭載モデル「RZV500R」を市場に投入します。レーサーモデルから技術をフィードバックされたスーパマシン発売に当時のバイクユーザーは熱狂しました。
2ストローク全盛期、あの頃は熱狂狂気の時代だったのか
ケニー・ロバーツがライディングしたYZR500のイメージを公道仕様車として再現した「RZV500R」。1984年、YZR500(OW61)と同じ構造の2ストローク500cc水冷V型4気筒エンジンを搭載したレーサーレプリカモデル「RZV500R」は、美しいアルミフレームやシートカウル内に収められたマフラーなどが見る人を魅了したモデルです。
ヤマハ「RZV500R」を駆るケニー・ロバーツ
当時、ホンダは「NS400R」、スズキは「RG500Γ/400Γ」とヤマハの「RZV500R」とともに大型2ストロークモデルが世の中を席巻しレーサーレプリカブームの火付け役となります。
エンジン回転数にあわせ排気タイミングを制御するYPVS(ヤマハパワーバルブシステム)は、低回転域では扱いやすく高回転域ではパワフルな特性にされています。国内仕様の最高出力は発売当時メーカ独自の自主規制により64PSに留められていましたが、輸出仕様(RD500LC)は88PSを発生させていました。
また、リアサスペンションは、エンジン下に水平に配置され、ヤマハの最先端技術が惜しげも無く投入されています。さらに、車体左右には2本ずつ計4本のマフラーが配置され迫力あるスタイリングに寄与しています。外装色は赤と白を基調とし、グラフィックはヤマハのスピードブロックを採用しています。
走行性能は、2ストロークモデルならではの加速と軽量化が図られた車体と相まってコーナーリングでもライバル車に拮抗する抜群の性能を誇っていました。
レースの技術が惜しみなく注ぎ込まれた「RZV500R」
レーサーレプリカブームの日本では、各メーカーの中型モデルや限定解除問題で大型モデルのシェアはさほど伸びず、250cc2ストロークモデルや4ストロークモデルの爆発的ヒットもあり、ヤマハ「RZV500R」は販売された2年間で、国内3700台、海外1万200台弱にとどまり一代限りで生産を終えます。
「RZV500R」国内仕様価格(当時)は、82万5000円です。
https://kuruma-news.jp/post/123265
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