1: 2019/05/30(木) 13:59:35.51 ID:QsR/RYNF9
車台番号10659のフェラーリ330GTCは「標準」とはかなり違う姿をしている
風変わりなボディはイタリアのコーチビルダー、ザガートが作り替えたもの
RMサザビーズのオークションに出品予定で、落札予想価格は5000万円超えだ
ー 見慣れない姿の跳ね馬
ー 小さな事故が大きく運命を変える
ー ザガートの手で生まれ変わる
ー 奇妙な、しかし唯一無二のクルマ
ー ザガートとオーナーは大いに気に入っていた
ー 運転していれば素晴らしいクルマ
ー 落札予想価格は約5200万~5800万円
見慣れない姿の跳ね馬
1960年代のスポーツカーの中でも、フェラーリ330GTCは美しさが広く認められた1台だ。生産台数は600台のみで、そのすべてがまるで絵に描いたような優雅なツーリングカーの典型である。いや、この1台を除いて。
なぜなら、この車台番号10659は “標準の” GTCとはかなり違う姿をしているからだ。有名なイタリアのコーチビルダーであるザガートがデザインした独自のボディをまとっており、角張ったスタイルは大いに意見が分かれるだろう。
その唯一無二の跳ね馬が、土曜日のヴィラ・エルバで開催されるRMサザビーズのオークションに出品される。その印象的な物語を振り返ってみよう。
小さな事故が大きく運命を変える
時代は1966年まで遡る。フェラーリはジュネーブ・モーターショーで330GTCを発表した。V12エンジンを搭載したこのクルマは、パワフルな275GTBとそのシャシーを延長した330GT2+2のちょうど間を埋めるモデルだった。
ピニンファリーナがデザインしたGTCは、洒落ていて控えめなスタイリングの習作で、優しげな顔つきとほっそりしたノーズから、引き締まったエッジがリアエンドまで伸び、その両側には力強いショルダーが備わっている。
発表から1年後、車台番号10659(今回RMサザビーズのオークションに出品されるGTCだ)はピニンファリーナ製のボディが架装され、米国へ送られた。
最初にこのクルマを購入したのは、米国で最初にフェラーリの輸入を手掛けた元レーシング・ドライバーの有名なルイジ・キネッティだった。それからすぐに、マサチューセッツ州ケンブリッジに住むロバート・ケネディに販売される。
これまでのところ、よくある話だ。少なくとも、1台のゴージャスなフェラーリのよくある販売話に過ぎない。
しかしそれから5年後の1972年、ケネディがちょっとした事故を起こし、素晴らしいボディシェルが新車当時の美しさを損ねてしまったときに、このフェラーリの運命は大きく変わることになる。
ザガートの手で生まれ変わる
元通りに修理して路上を走り始めればよかったのだが、物事はそのように運ばなかった。ケネディはGTCをキネッティに戻し、キネッティはそれをイタリアのコーチビルダー、ザガートに送ったのだった。
普通のボディで作り直そうとは思わなかったキネッティの意向により、このGTCはザガートの手で風変わりなボディに作り替えられることになる。それより数年前、ザガートは250GTにシャープなエッジのボディを載せた「3Z」を製作していた。
この事故でダメージを受けたフェラーリを使って、まったくユニークなクルマを作り上げて欲しいとキネッティはザガートに依頼した。
ザガートが手掛けたボディは、ノーズ部分はデイトナに少し似ており、車体中央と後部はポルシェ914を思わせる。
見る角度によって前衛的な傑作にも思えるし、あるいはフランケンシュタインのようなクルマの怪物にも感じられる。
奇妙な、しかし唯一無二のクルマ
以下ソース先で
2019年5月30日 12時5分
AUTOCAR JAPAN
http://news.livedoor.com/article/detail/16539767/
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