2018年11月17日土曜日

【トヨタ】EVに載ったトヨタの全固体電池、開発に8年、走行試験に成功

1: 2018/11/16(金) 10:06:11.74 ID:CAP_USER9

 トヨタ自動車は、電解質が固体のLiイオン2次電池である「全固体電池」を8年前から開発し、最近になって当初の目標値を達成。同社の1人乗り電気自動車(EV)「COMS」に実装して、走行試験に成功した。

 同社元理事で燃料電池車や全固体電池の開発を手掛け、現在は技術研究組合リチウムイオン電池材料評価研究センター(LIBTEC)の常務理事を務める石黒恭生氏が2018年10月の講演会で、開発の経緯と共に明らかにした。

当初は充放電数回で出力0に

 石黒氏によると、開発開始当初、試作した全固体電池は充放電1サイクル目まではセルの体積エネルギー密度が100Wh/L超だったが、充放電を数サイクル繰り返すと体積エネルギー密度は数分の1、出力密度は0近くまで低下するなど前途多難だったとする(図1)。

当初は充放電数回で出力0に

 石黒氏によると、開発開始当初、試作した全固体電池は充放電1サイクル目まではセルの体積エネルギー密度が100Wh/L超だったが、充放電を数サイクル繰り返すと体積エネルギー密度は数分の1、出力密度は0近くまで低下するなど前途多難だったとする(図1)。

トヨタの全固体電池開発の経緯を示した。当初は、セルを作製してもすぐに性能が劣化したが、(1)正極材料をLiNbO3で被膜、(2)電解質層を約1/10に薄膜化、(3)活物質の緻密化、(4)均一分散化などで徐々に性能が向上。約8年かけて当初の開発目標値である、体積エネルギー密度400Wh/L、出力密度2.5kW/Lを超える性能を達成した。(図:石黒氏の講演資料を基に本誌作成)

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2018/11/16 05:00
https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/mag/ne/18/00001/00048/


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