2018年8月28日火曜日

煽り運転をドラレコ動画で報復するのはネットリンチだ!

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1: 2018/08/28(火) 06:01:06.68 ID:SAKqZFnY0● 

※自動車登録番号は個人を特定できないので個人情報ではありません。

https://news.yahoo.co.jp/byline/sagawakentaro/20180827-00094598/

仕返しに個人情報をネットで拡散

こうした状況の中、最近新たな動きが出てきている。「煽り運転」への仕返しだ。
ネット上を探っていると、自分のクルマやバイクに取り付けたドライブレコーダーに記録された「煽り運転」の証拠映像を、YouTubeなどの動画共有サイトへ投稿している例が急速に増えている気がする。 また、煽られたとする映像をSNSなどへ投稿する例も目立ってきた。

ドライブレコーダーの映像は事故の際に動かぬ証拠となり、また「煽り運転」の抑止効果も期待できるものとして急速に普及している。 
ただ、中には相手の車両ナンバーが鮮明に分かるような映像もあり、個人情報の露出やプライバシーの侵害と取れるものも多く含まれている。

「煽り運転」はそれを行った当事者が悪いのはもちろんだし、断じて許しがたい行為であることは前述のとおりだ。ただ、その怒りにまかせて個人を特定できる情報を公にさらすことで、社会的制裁を煽ろうとするのはいかがなものか。
動画をアップした本人は「煽り運転による被害を減らすため」と正義感に燃えてやっていることかもしれない。ただ、中には怒りのはけ口としての復讐にしか見えないものや面白半分の投稿、動画の再生件数を増やすための手段と見受けられるものもある。

ネットリンチにエスカレートする危険
法の手続きを踏まずに自分の判断基準で相手を懲らしめるという自警団的な発想は、知らぬ間にエスカレートしていきがちだ。
そのうちに「煽るヤツが悪いのだから天罰が下って当然だ」という危険な思想とともに私刑(リンチ)へと発展していく可能性もある。昨今の動画投稿を見ていると、そんな不気味さを感じてしまうのだ。

仕返しという言葉は好きではない。それは憎しみの連鎖につながるからだ。ただ、本当に危険で許しがたい「煽り運転」の被害に遭ったのであれば、ドライブレコーダーの映像を証拠として被害届とともに警察に提出して、厳正に調査してもらうことだ。
怒りに任せて煽り返したり、ネットリンチに持ち込むことは、同類になり下がるのと同じでは。

余談だが、私の海外の友人が言うには、日本人の美徳は「大目に見る」という精神的な文化だそうだ。互いに譲り合う心、カチンときても大目に見てやる余裕が欲しい。

佐川健太郎  | モーターサイクルジャーナリスト


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