2019年6月22日土曜日

「農機萌え」の時代来る? フェラーリ、ちょこプチ…スマート農業の最前線

1: 2019/06/21(金) 10:22:51.46 ID:GBZowKp/9

「農機萌え」の時代来る? フェラーリ、ちょこプチ…スマート農業の最前線
毎日新聞 2019年6月21日 10時04分(最終更新 6月21日 10時04分)
https://mainichi.jp/articles/20190621/k00/00m/040/052000c

 秋田市の県立スケート場で「第32回県JA農業機械大展示会」が21日まで開かれている。
今年の目玉はICT(情報通信技術)などを使って省力化や高収益化を進める「スマート農業」に関する農業機械という。
どんな製品が並ぶのか会場をのぞいてみた。

 今年は約1万4000平方メートルの会場に約30社がトラクターや田植え機、耕運機などの農機類約500点を展示している。
会場では生産農家らが関心のある農機具の前でメーカーの担当者らと商談したりしていた。

 スマート農業関連の製品を探していると、まず目に飛び込んできたのはヤマハ発動機が今年3月に発売した農薬散布用の小型無人機「ドローン」。
飛行時の最大幅は約2・2メートルで、農薬を詰め込む10リットル分のタンク付きとかなり大きい。
農地1ヘクタールの散布時間は約15分と、ホースで散布する動力噴霧機に比べて作業時間が4分の1程度短縮できるという。

 デザイン面も洗練されている。
バイクの技術などを生かして、モーターなどの熱を冷やす空気取り込み口は、鋭い目のように見える流線型に。
車体は白と黒のモノトーンで、前後に点滅灯を付けて遠くからでも確認できるようにしたという。

 同社広報グループは「見た目も満足してもらえるようにスピード感などを意識した」と話していた。

 ヤンマーのブースも若い農家を意識したラインアップが目立った。目を引いたのは濃い赤色のトラクター。
イタリアの高級車「フェラーリ」のデザインなどを手掛けた同社の奥山清行取締役が設計を監修したという。
とがったフロントデザインが特徴的で、座席にはサスペンションも搭載されるなど機能面も優れているという。

 オプションでGPS(全地球測位システム)機能も取り付けることが可能で、故障が発生した際には、すぐに位置情報などが把握され修理が可能という。

 このほか、女性向けに開発した製品を展示しているメーカーも。
井関農機のブースにあったのは耕運機「ちょこプチ」。
農林水産省が2013年から始めた「農業女子プロジェクト」のコラボ製品といい、
車体はグレーとベージュで柔らかな色合いで統一され、女性でも取り回しがしやすいサイズに仕上げられた。

 主催したJA全農あきたの桜庭武・農業機械課長は、
毎年秋に開く「種苗交換会」と併せて「新規就農者へのPRや顧客の新規掘り起こしを進めたい」と話していた。

 JA農業機械大展示会は19日に始まり21日は午前9時~午後3時45分まで。入場無料。
3日間の来場者目標は5000人、期間中の売り上げ目標は17億円という。

◇ ヤンマーのトラクター。イタリアの高級車「フェラーリ」のデザインなどを手掛けた同社の奥山清行取締役が設計を監修している=秋田市の県立スケート場で2019年6月20日、中村聡也撮影
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