1: 2019/02/20(水) 23:14:45.96 ID:/A8AQsUn9
コンビニの数よりも多いといわれる「寺院」。檀家制度が崩れつつあり、お寺の経営も難しくなっているといいます。そんな中、いまある僧侶が1冊の本を出して話題になっています。本のタイトルは「くるま暮らし。」お寺を持たず、車で寝泊まりして依頼があれば法に着替えて法要などに向かうフリーランスの僧侶です。なぜ車で暮らしているのか、そこには生きづらい世の中を生きるヒントが込められていました。
■“くるま暮らし”の様子は?
辻憲太郎解説委員が訪れたのは、滋賀県長浜市の広い駐車場。
「すみの方に止まっている白いバン。この中にお坊さんが住んでいるということです」(辻解説委員)
車をノックすると男性が出てきました。真言宗の僧侶・静慈彰さん(40)。2年前から「くるま暮らし」を続けています。
(辻解説委員)「(車の)中はやっぱり生活感がありますね」
(静さん)「きのうも泊まってますけど、非常に快適で朝までぐっすりです」
中古で30万円で購入したというワゴン車。快適に生活できるように、様々な改造がされています。車の最後部はベッド。縦180センチの長さがあり、ゆったり寝られるそうです。そして、ハッチバックを開けるとベッドの下は収納スペースになっています。自炊のためのキッチンセット一式に、冷蔵庫も。車の屋根に取り付けられたソーラーパネルで電気もまかなっています。
そして朝起きると、ポリタンクに貯めた水でタオルを濡らし顔を拭いてすっきり。サイドミラーが化粧台代わりで、ひげもそります。運転席の後ろは、オフィススペース。僧侶派遣サービスから仕事の連絡を受けると、ここで必要な事務作業をしたり、法要などの準備を整えたりします。まさに、究極の「職住近接」です。ダッシュボードの上には、ひっそりと小さなご本尊もあります。
(辻解説委員)「オフィスがあって寝るところがあると…十分と言えば、十分ですもんね」
(静さん)「『2LDK』と言っているんです。2LDKの『D』ってわかります?」
(辻解説委員)「デスクじゃなくて?」
(静さん)「ドライバーズシート」
■一周忌の法要に同行
取材した日には、滋賀県長浜市で一周忌法要の依頼がありました。現場に到着すると、法衣に着替えます。土日に依頼のあるこうした法要などが、主な収入源になっています。1回あたり約3万円。多い月で、8回ほどの依頼があります。
この日の依頼者はひとり暮らしの男性。疎遠だった父親が去年他界し、位牌を引き取りました。一周忌を自宅のアパートで行いたいという依頼です。静さんが受けるのは、こうした初めて会う依頼者がほとんどだといいます。
法要が終わり、依頼した男性に話を聞きました。
(男性)「すっきりはしますね。生きてる間は疎遠っていうのもあって、何もしてこれなかった。これくらいは今後やらないかんなみたいな。(Q.また同じ人に来てもらいたい?)できれば、同じお坊さんが良いですね。自分はもうじき石川県に引っ越すので」
(静さん)「石川県、伺いますよ」
■お寺を3回クビに、さらに離婚で…
静さんの実家は高野山のお寺で、代々僧侶の家系に生まれました。子どものころから人づき合いが苦手で大人になっても人と馴染めず、日本やアメリカでつとめた寺を3度クビになりました。結婚もしましたが、その生活も上手くいきませんでした。
そんな中で、ニュージーランドに住む友人を訪ねたとき「くるま暮らし」に出会いました。家を持たずに車で暮らす友人と生活をともにし、新たな生き方を見つけた気がしました。
Q.この車で何万キロくらい走ってるんですか?
「10万キロの中古車だったんですね、買ったとき。今は17万キロ」(静慈彰さん)
Q.地球1周は超えているわけですね?
「地球1周が4万キロあと1万キロで2周分ですね。『くるま暮らし』を始めたときは、離婚のショックも自分でも思いがけないくらい大きくて、お寺も3回くらいクビになってたし、家庭人としても自分はうまいことやっていけんかったから、『もう1人で生きていくしかないんじゃないの』っていう…。
(続きはソース)
2/20(水) 14:50配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190220-00010000-mbsnews-soci
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from 車速報