2019年2月28日木曜日

日本一高い?駐車料7000円の謎。苦肉の福岡市案。ヤフオクドーム隣接の商業施設

1: 2019/02/28(木) 11:38:44.21 ID:NfODCNhw9

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190228-00010000-nishinp-soci

昨年秋に開業した大型商業施設・マークイズ福岡ももち(福岡市中央区地行浜)。
約1300台収容の大型駐車場を備えているが、隣接するヤフオクドームで野球の試合やコンサートなどの大型イベントが開催される日に限り、特別駐車料金として7千円を徴収。
ネット上で「日本一高い駐車場では」と話題になっている。どうして? 特命取材班が探った。

日曜の夜。「駐車料金は7900円です」-。施設内の精算機に表示された金額を見て、北九州市から来た20代の女性会社員は固まった。
「高すぎる。特別料金とか知らないし…」

この日はヤフオクドームで、人気音楽グループのコンサートが開催されていた。通常の駐車料金は30分150円だが、大型イベント開催日に重なったため、特別料金7千円が加算される。

利用する全ての客が対象というわけではない。

イベント開催時間中の90分間、「特別料金解除可能時間」が指定されている。加算されるのは、この時間帯以前に入庫し、時間帯以降に出庫する車が対象。
時間内にマークイズで買い物をするか、施設内に設置されている専用機械に駐車券を通すと、特別料金は“解除”され、加算されない。

「マークイズで買い物されるお客さまが優先的に入庫できるようにしたい」と同施設担当者。ドーム来場者に駐車場だけ利用されるのを防ぐのが狙いだ。

特別料金は福岡市が提案

実は、この特別料金の仕組みを提案したのは、福岡市だった。

ヤフオクドームは最も近い地下鉄唐人町駅から約1・5キロメートル離れている。東京ドーム(東京)やナゴヤドーム(名古屋市)のように、
歩いて数分の最寄り駅がなく、どうしても自家用車での来場が多くなる。福岡ソフトバンクホークスによると、デーゲームが行われる週末、
ドームにある約1700台収容の駐車場は、午前10時になると満車になってしまうという。

かつてマークイズと同じ場所にあった「ホークスタウンモール」の場合、駐車料金が安かったことから、ドーム客がこぞってモールに駐車した。
竹下和宏・福岡市交通計画課長は「ドームでイベントが開催される日、ドームの駐車場より先に、モールの駐車場が埋まる逆転現象も起きていた」と言う。
周辺道路には車があふれ、近隣住民からの苦情も相次いだ。

「解除方法が分かりにくい」戸惑う客も

少しでも車での来場を減らすことができないか。市は、ホークスタウンモール跡地の再開発を機に、周辺の渋滞対策を本格化。
同じく大規模球場が隣接する兵庫県の商業施設の特別駐車料金制度をヒントに、マークイズ側に特別料金を設定できないか、打診したという。
参考にした商業施設の特別料金は6千円。イベント開催時の駐車料金を最高3千円に設定するヤフオクドームを念頭に、7千円に設定した。

高額の料金設定は、長年渋滞に苦しんできた末の苦肉の策だった。

マークイズがオープンして3カ月余。特別料金について、まだ知らない人も多い。ドームでのライブに訪れた友人の送り迎えのため、
マークイズの駐車場を利用した大分県臼杵市の20代男性は「解除手続きをしたつもりだったが、なぜか特別料金を取られた。解除方法が分かりにくい」と話す。

3月末にはプロ野球が開幕し、特別料金が発生する日が増えるとみられる。7千円以上の駐車料金を請求されてびっくりする人も増えるかもしれない。

マークイズによると、特別料金の存在と解除方法について、施設のホームページや施設内放送で周知している。
現時点で目立ったトラブルは起きていないが、戸惑う客がいることも認識しており、「入庫する際に特別料金に関するチラシを配るなど、
今後も仕組みの周知を徹底したい」(同施設の担当者)。同時に、バスなど公共交通機関の利用も呼び掛けている。


駐車場について説明するマークイズ福岡ももちの看板。7千円の特別駐車料金についても記されている=福岡市中央区地行浜
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