1: 2018/09/03(月) 16:58:25.16 ID:CAP_USER9
9月2日のF1イタリアGPを前に、8月29日からミラノ市内で「F1ミラン・フェスティバル」が開催されている。GPにあわせ、個々のチームが市内で何らかのイベントを実施することはあったが、過去、F1全般のプロモーションをミラノで開催したことはなさそうだ。
「F1はつまらなくなった」という声をよく聞く。が、実際、F1は世界で今も関心の的なのか?と思い、ネットで少々調べてみたが、結局、よく分からなかった。もっと時間をかければ分かるのかもしれないが、短時間では無理である。
グーグルトレンドでおよそ15年近い動向を見ると、検索結果数は下降気味である。しかしながら各国の動向をチェックすると、トレンドが全体と必ずしも一致しない。
要因としては、強いチームやドライバーの国籍によって毎年、国ごとに人気が激しく揺れる。かつては英国・イタリア・ブラジルあたりを見ていれば、「こんなものだろう」と思えた。今は中東やアジアの開催国での人気推移もチェックしないといけない。
サーキットの観客席はおよそ満席になるから、増減の材料にならない。各国のTV視聴者数をみても、有料TVでの放映が増えたためか、長期的な比較がしづらい。放映権の料金の高さがダイレクトに人気を示唆、とするのも無理がある。
またTVの視聴率だけでは動向に偏りが出る。ネット配信もカウントする必要があるし、それも違法配信も含めないと事情を掴んだことにならない。
もちろん、こうした難しさはF1に限った話ではない。
現在、身近に大量のデータが揃っている(ような)環境に我々は生きているが、その実、短時間で何らかの結論を下すのは難しい。だから中途半端なチェックでものを語るか、納得いくまで調べ切るか、そこで一瞬、考える。
インフルエンサーをいわばキュレーターとしてフォローするとしても、その人たちが急にF1のような特定のテーマの発言をしてくれるのは稀だ。あくまでも「インフルエンサーの関心領域をフォローする」のである。
ネット以前の時代は、短時間で判断を下すなどという誘惑がもともと少なかった。どこか権威あるメディアか人の文章で探しているテーマを扱っていなければ、自ら自分の関心領域にあわせたデータを図書館や書店で揃え、自分の意見をもつ。それにはコストと時間を要した。
が、今は「そんなのネットで分かるでしょう! 調べもしないで人に聞くな!」というのが、第一声の世の中である。「ネットに情報が満載されているから、知識の量の多寡は問題にならない」ともアドバイスされる。
そう言われるのももっともだし、他人に説教もされたくもないから、結果、中途半端な情報収集に基づいた判断がネット上に散乱することになる。
この散乱ぶりに嫌気がさして、「自分の経験に基づいたことしか書かない」「批評はどうでもいいから、実行こそが大切」との声が他方から聞こえてくる。
ぼくも散乱現象を招いている1人だなと忸怩たる思いを抱きながら、「で、やはり短時間で、ちゃんとした情報を得るって難しいわけね」と諦める。
続きはソースで
SankeiBiz(サンケイビズ)
https://www.sankeibiz.jp/econome/news/180902/ecc1809020600001-n1.htm
元スレ:http://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1535961505/「F1はつまらなくなった」という声をよく聞く。が、実際、F1は世界で今も関心の的なのか?と思い、ネットで少々調べてみたが、結局、よく分からなかった。もっと時間をかければ分かるのかもしれないが、短時間では無理である。
グーグルトレンドでおよそ15年近い動向を見ると、検索結果数は下降気味である。しかしながら各国の動向をチェックすると、トレンドが全体と必ずしも一致しない。
要因としては、強いチームやドライバーの国籍によって毎年、国ごとに人気が激しく揺れる。かつては英国・イタリア・ブラジルあたりを見ていれば、「こんなものだろう」と思えた。今は中東やアジアの開催国での人気推移もチェックしないといけない。
サーキットの観客席はおよそ満席になるから、増減の材料にならない。各国のTV視聴者数をみても、有料TVでの放映が増えたためか、長期的な比較がしづらい。放映権の料金の高さがダイレクトに人気を示唆、とするのも無理がある。
またTVの視聴率だけでは動向に偏りが出る。ネット配信もカウントする必要があるし、それも違法配信も含めないと事情を掴んだことにならない。
もちろん、こうした難しさはF1に限った話ではない。
現在、身近に大量のデータが揃っている(ような)環境に我々は生きているが、その実、短時間で何らかの結論を下すのは難しい。だから中途半端なチェックでものを語るか、納得いくまで調べ切るか、そこで一瞬、考える。
インフルエンサーをいわばキュレーターとしてフォローするとしても、その人たちが急にF1のような特定のテーマの発言をしてくれるのは稀だ。あくまでも「インフルエンサーの関心領域をフォローする」のである。
ネット以前の時代は、短時間で判断を下すなどという誘惑がもともと少なかった。どこか権威あるメディアか人の文章で探しているテーマを扱っていなければ、自ら自分の関心領域にあわせたデータを図書館や書店で揃え、自分の意見をもつ。それにはコストと時間を要した。
が、今は「そんなのネットで分かるでしょう! 調べもしないで人に聞くな!」というのが、第一声の世の中である。「ネットに情報が満載されているから、知識の量の多寡は問題にならない」ともアドバイスされる。
そう言われるのももっともだし、他人に説教もされたくもないから、結果、中途半端な情報収集に基づいた判断がネット上に散乱することになる。
この散乱ぶりに嫌気がさして、「自分の経験に基づいたことしか書かない」「批評はどうでもいいから、実行こそが大切」との声が他方から聞こえてくる。
ぼくも散乱現象を招いている1人だなと忸怩たる思いを抱きながら、「で、やはり短時間で、ちゃんとした情報を得るって難しいわけね」と諦める。
続きはソースで
SankeiBiz(サンケイビズ)
https://www.sankeibiz.jp/econome/news/180902/ecc1809020600001-n1.htm
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