2018年10月26日金曜日

東京の環状道路「環八」「環七」の下に環状地下鉄構想 そのメリットと課題は

1: 2018/10/25(木) 07:07:19.54 ID:CAP_USER9

東京は都心から郊外へ伸びる鉄道が放射状に多数整備されていますが、郊外同士を結ぶ環状方向の路線は多くありません。
現在、環八通りと環七通りの下を通る環状地下鉄路線が構想されていますが、実現にはどのような課題があるのでしょうか。

郊外から郊外へ向かう環状路線

東京を中心とした地域では、東京都心とその周辺の都市、郊外を結ぶ複数の鉄道路線が放射状に伸びています。

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区部周辺部環状公共交通のうち環八の下を通る「エイトライナー」のイメージ(画像:エイトライナー促進協議会)。

これに対し、都心から外れた郊外同士を結ぶ鉄道路線は少なく、とくにJRの山手線と武蔵野線に挟まれた地域同士を結ぶ公共交通はバスに依存しているのが現状です。
鉄道に比べて単に時間がかかるだけでなく、渋滞に巻き込まれるというリスクもあります。

しかし、鉄道を整備しようという構想がないわけではありません。
現在、都道311号環状八号線(環八)と都道318号環状七号線(環七)の地下を通る「区部周辺部環状公共交通」の整備が、沿線の自治体により検討されています。

区部周辺部環状公共交通の構想区間は、羽田空港から田園調布、荻窪、赤羽、亀有などを経て京葉線が通る葛西臨海公園までを結ぶ約73km。
海がある部分を除き、山手線の外側をほぼ一周します。ただし、羽田空港から田園調布駅までは既設の京急空港線、東急多摩川線と別の新線構想(蒲蒲線)があるため、
実際の整備区間は田園調布~赤羽~葛西臨海公園間の約60kmになります。

このうち田園調布~赤羽間の約31kmは、環八の地下を通ることから「エイトライナー」、赤羽~葛西臨海公園間の約29kmは環七にちなんで「メトロセブン」と呼ばれています。
もともとはエイトライナーとメトロセブンの沿線自治体が別々に建設推進運動を展開していましたが、1997(平成9)年に両者が「連携」を宣言。これ以降は一体的な路線として扱われることが増えました。

詳細なルートや駅の位置などは何も決まっていません。これまで行われた調査では、整備区間内の42か所に駅を設置することを想定。
このうち約20駅は郊外と東京都心を結ぶ鉄道路線との連絡駅になると見られます。

ちなみに、東急多摩川線に直通することも想定されており、この場合は東急田園調布駅の西側に設けられるエイトライナー田園調布駅から東急の多摩川駅までを結ぶ線路も建設されます。

使わない人も便利になる

実際にこの路線が開業すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。まず考えられるのが、郊外から別の郊外への移動時間の短縮です。

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赤羽~葛西臨海公園間の「メトロセブン」は環七の地下を通る。写真は東京メトロ東西線・葛西駅付近の環七(2018年6月、草町義和撮影)。

http://news.livedoor.com/article/detail/15494709/
2018年10月25日 6時20分 乗りものニュース


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