1: 2019/02/05(火) 09:32:23.14 ID:747wfgoF9
2018年の年間新車販売台数が発表された。
結果は、軽自動車のホンダ「N-BOX」が2位のスズキ「スペーシア」を1.6倍も上回る24万台で1位となった。
N-BOXの1位は2年連続。
登録車では、日産自動車の「ノート」が首位となり、総合でも5位につけている。
登録車については、トヨタ自動車の「アクア」と「プリウス」がノートに続いており、ハイブリッド車(HV)の人気の高さをうかがわせた。
というのも、ノートも販売台数の7割がHVのe-POWERであるからだ。
そうしたなか、登録車に限定した日本自動車販売協会連合会の乗用車ブランド通称名別順位で、トヨタの「ヴィッツ」が9位につけ、健闘している様子がある。
そう思わせるのは、現行のヴィッツが2010年のフルモデルチェンジで3代目となり、8年以上経過した車種であるからだ。
2014年と2017年にマイナーチェンジを受け、長寿を維持している。
2017年の2度目のマイナーチェンジではHVが追加されているが、ヴィッツの場合は販売の7割以上をガソリン車が占めている。
必ずしもハイブリッド効果を期待されるわけではないヴィッツが、なぜ、長寿命かつ年間販売台数で10位以内という人気を堅持しているのだろうか。
■ 欧州の小型車と競合できる魅力的な見栄え
初代ヴィッツは、1999年に、それまでの「スターレット」に替わる世界戦略車として誕生した。
海外では、「ヤリス」の車名で販売されている。
当時の競合他車として、日産「マーチ」、ホンダ「ロゴ」、マツダ「デミオ」などがあった。
しかしそれらは、経済的な小型車という価値を中心としており、それはヴィッツの前のスターレットも同様の価値観であった。
それらに対しヴィッツは、やや前傾した速度感のある造形の外観で、欧州の小型車と競合できる魅力的な見栄えを備えていた。
室内は見かけ以上に空間がうまく確保され、快適性が保たれている。
衝突安全性能も高く、上級車種からの乗り換えも生じさせるなど、世界的な人気車となった。
実際、日本カー・オブ・ザ・イヤーのみならず、欧州のカー・オブ・ザ・イヤーも受賞。2000年に車種追加されたRSは、操縦安定性の高さや俊敏な運転感覚で評価を得た。
ヴィッツの刺激を受け、ホンダは、欧州市場を丹念に視察したうえで独創的価値を求めたフィットを2001年に発売した。
ロゴの後継車として登場したフィットは、ヴィッツと違い使い勝手を徹底的に見直し、外観も速度感より実用性の高さを見せる造形とした。
日産マーチも、2002年の3代目で外観の造形を大きく変え、車体色を10色以上そろえて見栄えを大きく進歩させた。
ヴィッツの誕生は、小型車といえども廉価で実用に足るだけでない付加価値が求められることを意識させ、ホンダや日産を本気にさせるほどの衝撃だったのである。
ヴィッツの2~3代目も、そうした欧州受けする造形や走行性能を中心にモデルチェンジがなされ、壮快な運転感覚の小型車という価値は変わっていない。
そのうえで、欧州市場においては、初代からディーゼルターボエンジンを用意し、あるいは中近東向けには大型ラジエターを装備するなど、トヨタらしいきめの細かい市場対応も行っている。
2011年に日本向けにHVのアクアが新発売されると、翌2012年には欧州のヤリスにHVを車種追加している。
当時のアクアの開発責任者は、「欧州では、それほどヴィッツへの認識が高く、ヴィッツにもハイブリッドシステムを適用できるよう開発した」と語っている。
それら商品性を高める努力の成果として、2017年時点におけるヴィッツの世界販売台数は、米国で好評のカムリや、HVの象徴であるプリウスをしのぐ累計52万台を達成している。
■ 動力源が選べ、降雪地域で重宝も
トヨタは、2017年に世界ラリー選手権(WRC)へ18年ぶりに復帰した。
その車種に選んだのがヤリス(ヴィッツ)である。
かつてのトヨタのラリー車は、セリカやカローラであり、ヤリスへの大きい期待をうかがわせた。
2019年シーズンの競合は、フォード、シトロエン、ヒュンダイである。
開催地は、欧州各国はもちろん、北欧、中南米、中近東、豪州におよぶ。
グローバルカーとしてヤリスがいかに重要な車種であるか、競技の世界からも垣間見ることができる。
写真:2010年に発売された3代目「ヴィッツ」。発売から8年超が経っても、根強い人気を誇る
※ソースに続きます
http://news.livedoor.com/article/detail/15975461/
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