2018年10月15日月曜日

台風21号の高潮 神戸港の輸出中古車、数千台が廃車「動かすこともできず、まさに塩漬け」 全容把握できず、5~7千台か

1: 2018/10/15(月) 08:36:29.63 ID:CAP_USER9

集積場の中で動かせなくなった中古車。ほぼ全てが高潮被害で廃車に=神戸市東灘区、六甲アイランド内
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9月4日に神戸市付近へ上陸した台風21号による高潮で、神戸港の集積場(ヤード)にあった輸出用中古車が数千台規模で被害を受けていることが、神戸新聞社の取材で分かった。神戸市も全容は把握できておらず、5千~7千台との観測が出ている。ほぼ全てが廃車にせざるを得ない状態だが、荷主の資金繰りや保険の審査待ちなどで現地から移動できず、放置状態に。新たな中古車の搬入なども進まず、輸出業務が停滞している。(鈴木雅之)

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 「動かすこともできず、まさに塩漬け状態です」

 神戸市東灘区の六甲アイランド(六アイ)の岸壁近くのヤード。浸水被害に遭って輸出できなくなった約2500台の中古車がずらっと並ぶ。外見上は無事のようだが、ある高級車のドアを開けると、座席の下のフロアマットはぬれたまま異臭を放ち、本革シートは一面カビだらけだ。

 車の荷主は約70社の輸出業者ら。動かせない事情はさまざまだ。輸出業者が保険に加入している場合は、保険業者の審査を経てから撤去されるが、確認が追い付いていない。保険に加入していない業者は廃棄するだけだが、海水に漬かった車は発火の恐れがある。さらに被害から1カ月以上で車輪回りがさび、押して動かすこともできない。フォークリフトを使うしかないが、手配費用を捻出できない業者も多いという。

 ヤード内には廃車同然の中古車が並び、新たな中古車を搬入できない状態が続く。そのため、輸出業務が収益になるヤード管理業者も大きな影響を受けている。このヤードの管理業者は通常、月に2度ほど着港する輸送船に積み荷して、マレーシアやニュージーランド、南アフリカなどへと輸出している。輸出台数は月平均約千台というが、この1カ月ではわずか10台ほど。業者の男性は「六アイ内に被害車両の仮置きの場所を提供してもらわないと、仕事にならない」と悲痛な表情を浮かべる。

 阪神・淡路大震災後、神戸港は国内有数の中古車輸出拠点に成長してきたが、六アイ内にある複数のヤードが操業停止状態に陥っている。神戸市みなと総局担当者は「被害の全容は把握できていない」とするが、関連業者の間では被害台数を5千~7千台とする観測も出ている。中古車輸出業経営者は「業者に不安が広がり、撤退を口にする企業もいる。高潮、津波対策は急務だ」と訴えている。

10/15(月) 8:32
神戸新聞NEXT
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181015-00000000-kobenext-l28


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